2022年09月28日

3Dプリンターの使用方法

1.3Dデータの作成
3Dプリンターでモノを作る際、3Dデータの事前準備が必要になります。

しかし3Dデータさえあれば、いつでも造形できることがメリットです。

3Dデータは図面上の二次元データではなく、三次元のデータです。そのため、データ設計は専用ソフトなどを活用すると良いでしょう。

具体的な3Dデータの作成方法は、以下の3通りです。


3D CADソフトもしくは3D CGソフトを使って3Dデータを作成する
3Dスキャナーを使って3Dデータを取得する
3Dデータの共有サイトから3Dデータをダウンロードする
3D CADソフトや3D CGソフトを使用する場合、3Dデータを手作業で設計するため知識の習得が必要ですが、自由にデータを設計できます。

一方、3Dスキャナーでモデルとなる対象物をスキャンし、簡単に3Dデータを取得する方法もあります。

また、インターネット上に入手したいデータがあれば、安全性を確認したうえでダウンロードするのも有効です。

2.セットアップ
3Dデータを作成した後、3Dプリンターが読み取れるファイル形式への変換が必要です。

このとき専用ソフトを用いて、一般的な3Dプリンターに対応している「STL(Stereolithography)データ」に変換します。

STLデータでは、3Dデータが非常に細かい三角形で構成されるため、曲面でも滑らかに表現できます。

STLデータが得られたら、移動速度やスライス間隔など、実際に造形する際の条件設定を行いましょう。

最後にデータを3Dプリンターに転送したら、出力する準備は完了です。

3.3Dプリンターで出力する
各造形方式の3Dプリンターの手順に沿って、造形をスタートさせます。

ただし、造形物の形状によってはサポート材が必要です。

例えばY字やT字の形状「オーバーハング」を作製する場合、造形ステージとの隙間ができるため、造形物が造形中に崩れ落ちる可能性があります。

そのため造形物を支えられるように、必要な箇所にサポート材を付けると良いでしょう。

造形をスタートしたら、はじめの数層分は造形トラブルが起きていないことを確認し、造形が完了するのを待ちます。

4.後処理
造形が完了したらヘラなどを用いて、造形物を引きはがします。造形物によっては品質を保つために、乾燥や冷却の必要があるので注意しましょう。

サポート材を付けた場合は、次のいずれかの方法でサポート材を除去します。


物理的に除去する
溶解液を使用する
1つ目は、工具を使用して物理的に除去する方法。特に高度な知識を必要とせず、簡単に作業できるメリットがあります。

しかし、複雑な形状や細かい箇所に付いているサポート材を除去しにくく、仕上がりが不十分になる可能性があります、

2つ目の方法は、サポート材に合った溶解液の使用です。サポート材を溶解液に溶かすことで、化学的に除去します。

使用する前に専門知識を習得し、溶解液の取り扱いに注意が必要です。

-----------------------------------------------------------------
skysmotor.comサーボモータ平行軸ギヤードモータなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by wheeler at 15:43Comments(0)

2022年09月22日

3Dモデルのデータを作成する方法

3Dプリンターにおすすめのフリーソフトをご紹介する前に、どのようにして3Dプリントに必要な3Dモデルを作成するかについて、2種類の方法をご紹介します。3Dモデリングには、使い手の目的や用途に応じて適切な方法を選ばなくてはなりません。

3DCAD・3DCGソフトからモデリングする
1つ目は、3DCADもしくは3DCGソフトを用いてモデリングする方法です。3DCADと3DCGは、用途によって使い分けがされています。


3DCADは、3次元の設計図として正確な寸法を記入し、モデリングを行うため、機械設計の用途で主に活用されています。3DCADのデータは寸法のほかにも、体積・表面積・重心などのデータを有しており、機械部品などの精密な製品をモデリングするのに便利。3DCGに比べて無料で使えるソフトが多いのもメリットです。

一方で、3DCGは正確な寸法よりも、アニメーションやデザインなどの見た目の美しさを重視した用途で活用されています。流線型のデータを作るのに向いていますが、モデリングの中身が詰まっていないサーフェスの状態でデータを作成すると、3Dプリンターへの利用が難しくなる点に注意が必要です。


3Dスキャナーを用いて現物を取り込む
2つ目は、3Dスキャナーを用いて3Dプリントしたい現物をデータ化する方法です。

3Dスキャナーを用いた方法は、手作業で作った製品や手描きの図面から製造したモノなどのように、3Dモデルのデータが存在せず、なおかつ過去に作ったことのある製品を3Dモデル化するのに適しています。また、3DCADおよび3DCGのように、1から自分の手でデータを作成する必要がなく、スピーディーに3Dモデルを用意できるほか、人の手では寸法を測定しにくい製品に対しても、データ化できるメリットがあります。

ただし、これまで製作したことのない、新しい形状の造形物を作りたい場合には3Dスキャナーは使えません。また、既存の製品をスキャンしたとしても、3Dデータが正確に再現されていない場合は、手直しの手間がかかってしまいます。

-------------------------------------------------------------------------------------
skysmotor.comスイッチング電源遊星ギアボックスモータなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by wheeler at 15:51Comments(0)

2022年09月16日

光造形3Dプリンターの選び方

ひと口に光造形3Dプリンターと言っても、値段・性能はピンからキリまであります。自分・自社にとって最適な光造形3Dプリンターを選ぶためには、ここでご紹介する5つのポイントをしっかりと押さえることが大切です。

造形物のサイズを決める
まずは、光造形3Dプリンターを使って印刷しようと考えている造形物のサイズを決めましょう。光造形3Dプリンターごとに最大で造形できるサイズが決まっており、どんなに頑張っても最大サイズ以上の造形はできません。


したがって、現時点で想定している造形物のサイズを決め、それに応じて光造形3Dプリンターの機種をピックアップしていきます。「将来的にこんな造形物も作るかもしれない」など、先々まで考えたサイズ決定をおすすめします。

最適な素材を確認する
次に、現時点で想定している造形物から最適なサイズを確認しましょう。レジンにはさまざまなタイプの素材が存在し、質感も特性も違います。造形物によって合う・合わないもあるため、レジンごとの特徴を事前に確認しておきましょう。

3Dプリンターのクチコミを確認する
造形物のサイズ、最適な素材、そして素材や消耗品の方針を決めたら、導入すべき光造形3Dプリンターはいくつかに絞られてくると思います。そこで、各機種のクチコミを確認してみましょう。

家庭用・業務用ともに広く普及している光造形3Dプリンターには、既にさまざまなクチコミが集まっています。他のユーザーが実際に使ったときの感想を参考にしながら、光造形3Dプリンターを2~4機種ほどに絞りましょう。


3Dプリンターの性能・価格を比較する
最後に、ピックアップした光造形3Dプリンターの性能と価格を比較してください。性能面では主に本体サイズや出力速度、通信方式などを確認しましょう。

価格は購入費用だけでなく、素材費用や消費電力なども含めたランニングコストまで計算に入れることをおすすめします。

以上5つのポイントを押さえて、自分・自社に最適な光造形3Dプリンターを選んでみてください。

----------------------------------------------------------------------------
skysmotor.com遊星ギアボックスモータブラシレスDCモータなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by wheeler at 15:58Comments(0)

2022年09月09日

3Dプリンターで治具を作るメリット

3Dプリンターで治具製作を行う主なメリットは、以下の3つです。

製作期間やコストを削減できる
変更するときの対応が早い
より高度な治具を製作できる
上から順番に見ていきましょう。

メリット①:製作期間やコストを削減できる
3Ⅾプリンターを治具製作に活用すると、製作期間やコストを削減できます。


従来の治具製作は、設計と製造現場が離れていると時間やコストがかかっていました。しかし、3Dプリンターを活用することで問題を解消することが可能です。

たとえば、設計が日本で製造現場が海外といった場合でも、治具の設計データを送信することで治具を製作することができます。しかも、日本から現物を送らなくても、現地で類似した材料を使えば送料やコストを削減することができます。

以上の理由から、製作時間やコストを削減するなら3Dプリンターを活用した治具製作をおすすめします。

メリット②:変更するときの対応が早い
治具の変更を早く行える点も、3Dプリンターを活用するメリットです。

3Dプリンターなら、データさえあれば簡単に変更することが可能だからです。

たとえば、従来の加工工程の場合は金型を起こして治具を製作する必要があり、切削においては変更を加えるのに手間も時間もかかっていました。しかし、3Dプリンターを活用すれば複雑な形状の治具であっても、問題なく変更することができます。

近年は治具の種類も増加傾向にあるため、3Dプリンターを活用すれば問題を解消することも可能です。

よって、素早く変更を加えるなら3Dプリンターを活用した治具製作をおすすめします。


メリット③:付加価値のある治具を製作できる
付加価値のある治具を製作できることも、3Dプリンターならではのメリットです。

3Dプリンターを活用すれば、治具に軽い素材を使用したり複雑な形状にしたりすることができるので、アイデアを形にしやすいといえます。

たとえば、軽い治具を作ると作業者の負担を減らせることからヒューマンエラーの軽減にもつながります。ほかにも、治具を持ちやすい形状にしたり角を丸くしたりするなどの改良を施せば、けがの防止にもなるのです。

付加価値のある治具を製作するのであれば、3Dプリンターの活用をおすすめします。

--------------------------------------------------------------------------------------
skysmotor.comステッピングモータエンコーダ防水ステッピングモータなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by wheeler at 15:33Comments(0)

2022年09月03日

パラレルリンクロボットの特徴3つ

パラレルリンクロボットは、他のロボットと比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。パラレルリンクメカニズムが生み出す特徴は、大きく以下の3つに分けられます。

1.高速かつ精密な動作
複数の機構が並列に配置されていることで、複数のモーター出力が1点に集中され、高出力を生み出せます。この高出力を活かした、高速かつ高精度な作業を得意としており、生産ラインでは材料の選別や整列といった用途に使用されます。軽量な部品を高速でピックできるため、電子基板の作業も可能です。


人の集中力には限度があるため、働いているうちに徐々にスピードや精度が落ちてしまいます。しかしロボットであれば、時間に制限なく作業が可能です。速度と精度を維持しながら長時間稼働できるため、工場の生産能力を高められます。

2.高性能なトラッキング機能
トラッキングとは、コンベアトラッキングのことを指し、ロボットがコンベアを止めることなく搬送・整列させること。高精度のセンサーが生産ライン上の製品を正確に捉えつつ、高速で選別できます。


3.メンテナンスの容易さ
パラレルリンクロボットは機構がシンプル(モーター、ベアリング、アルミパイプ)であり、一つひとつの機構が同じであるケースが多いため、メンテナンスも比較的簡単です。しかし、他の産業用ロボットと同様、メンテナンスには専門知識が必要になります。

--------------------------------------------------------------------
skysmotor.comサーボモータリニアステッピングモータなどを販売している専門的なオンラインサプライヤーです。お客様に競争力のある価格、または効率的なサービスを提供しております。  

Posted by wheeler at 15:25Comments(0)